牧之原産 国産紅茶(荒畑農園)
Q:茶園の土壌を豊かにするためには、どんな方法があるでしょう?
Q:国産の紅茶を作り始めた理由は何でしょう?
「牧之原産 国産紅茶」
静岡県のど真ん中に位置する牧之原(まきのはら)台地で、昭和24年からお茶づくりをされている株式会社荒畑園さん。お茶づくりに最適な環境の牧之原で、自然の恵みをたっぷり受けて育った茶葉を使用した緑茶やプーアール茶、お菓子などの商品を製造・販売されています。
荒畑園さんの茶葉栽培におけるモットーは、「お茶づくりは土づくりから」。
世界農業遺産に登録された「茶草場(ちゃぐさば)農法」を従来より取り入れ、牧之原市から実践者第一号に認定されました。
また、手作りのもみがら堆肥を茶園に施し、土中に微生物を増殖させて土壌を豊かにし、地力をつける自然還元農法を行うなど、土づくりに徹底してこだわっています。
さらに、国産のプーアール茶や、サラシア入り茶、GABA茶などの健康機能性表示食品、高校生とのコラボシリーズなども展開。幅広い世代にお茶の魅力を発信し続ける功績が称えられ、世界緑茶協会主催の「2021年お茶パイオニア賞」を受賞されました。
そんな荒畑園さんの商品の中から、今回はまさにお茶の可能性を広げてくれる商品、牧之原産紅茶をフォーチュンボックスに採用させていただきました。
日本茶の代名詞「やぶきた品種」で作られる紅茶は、 やわらかい口当たりと香りが特長。洋菓子などに合わせて、ぜひストレートで飲んでいただきたい一品です。
現在、お茶(特に緑茶)を飲む人が減少しており、それに伴い国内での茶葉生産量も減っています。
そこで荒畑園さんは、国産茶葉の新たな可能性を広げようと、国産紅茶の製造・販売にチャレンジされました。
紅茶に使われる茶葉も、緑茶やウーロン茶と同じツバキ科の茶の樹から作られます。
その一方で、紅茶というとやはりまだ海外産のイメージが先行しているのが現状。そのため国内での紅茶の製造・販売はリスクが高いと考えられ、あまり積極的に行われてきませんでした。
しかし、国産の紅茶には、国産のものにしかない魅力があるのだと言います。たとえば、国産紅茶は渋みが少なく、どちらかと言えば甘さが際立つのが特徴。砂糖やミルクを入れなくても、とても飲みやすいのです。渋みが苦手な人は、少しぬるめのお湯で短時間だけ抽出してみてください。
また、国内での流通になるため、高品質の商品が比較的安価で手に入るというメリットもあります。
「本場イギリスの紅茶との差別化を図り、国産紅茶の良さをどのように周知していくかが、これからの課題です。」そう語る荒畑園さんは、多くの方々にその魅力を知ってもらうために、全国にあるお茶屋や紅茶専門店への営業活動を行われているそうです。
まだまだこれからの国産紅茶です。どこまで広がっていくか、ぜひ、皆さんも応援してください!