<勉強になった内容メモ>
・ネット通販において電話対応はまたとないブランディング機会。顧客から5分から10分間というまとまった時間に何にも邪魔されずに、私たちの言うことに神経を集中して耳を傾けてくれる、そんなチャンスはなかなかない。顧客がザッポスと話すために、向こうから進んで話しかけてくれる。そんな貴重な時間を一生お付き合いできる関係をクリエイトするのに利用している。

・コアバリューとは、社員全員が企業理念の示す方向に向かって共に進んでいくことを可能にする価値基準。コアバリューはカルチャー(文化)を具現し、毎日の行動に反映することを可能にする。決断の分かれ道に直面したとき判断の基準にするもの。

・態度の悪い人、企業文化に合わない人は初めから雇わない。採用が重要。会社に合わない人を即解雇するのは、リーダーの覚悟。だらだらと雇っていてはいけない。

・10年後にどれだけの売り上げを上げる会社でありたいかという目標を立て、そこから遡るやり方で、5年後、3年後、1年後など中期の目標を立てる。全社員と共有。年間目標の進捗を四半期ごと月ごとに細かく見る。

・個々の顧客価値をすべて足したもの=企業価値。個々の社員の力をすべて足したもの=企業力

・企業文化も、コアバリューも自分たちのものを決めればいい。大切なのは一握りの経営陣の独断ではなく、社員全員が気持ちを注げるものを決めることと、それを何年、何十年も命あるものに保っていくこと。

・リーダーの役割は、温室(企業)の建築家である。あの店に行くと何となく心地よい、対応が親切で気持ちがいいなど、こういった感情的な温かみに促されて、私たちはなじみの店や、Webサイトを訪れる。顧客に感情価値を提供することは、企業にとってやれば有利という、ボーナスポイント(おまけ)ではなく顧客の支持を得て生き残っていくために必要条件である。

・ライバルとの比較はしない、常に自らの現状を基準とし、どうしたら今より良くなるかを考える。

<感想など>
企業の目指していきたい未来が社員全員と共有されていて、それを皆が体現し顧客対応などに活かしている。そんな会社の在り方が刺激になりました。人を雇う際の面接内容にすごく時間をかけたりユニークであったり、その時点でこんな会社ですよ。なじめなかったらやめてくださいね。というスタンスで、人事採用はとても大切だということを改めて学びました。

※私がこちらで紹介している本は、起業家の方には特にオススメです。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。