<勉強になった内容メモ>
・クラウドファンディングを実行する際に「何のためにどんなことをやりたいか」という、根本の理念、信念はとても重要である。しかしそれを声高らかに叫んだところで、いかに「世界中に開かれている」インターネットではあってもほとんどの人の耳には届かないし、ましてや見ず知らずの人の財布の紐を緩めることはたいへん難しいことである。
・クラウドファンディングが成功するかどうかは「友人(第1次のつながり)」と「友人の友人(第2次のつながり)」を超えたところにいる人たち、「第3次のつながりの人たち」に十分にアピールできるかどうかが重要である。
・より多くの人が「リワードが欲しい」と思ったキャンペーンの方が、目標額を大きく超える成功を収めている。「リワードを欲しい」とは思わないけれど、感情として彼らを応援したいから寄付するという人が資金提供者の多くを占めている状態では、キャンペーンの目標額を達成したうえで、さらにその額を超えて資金が集まるという可能性は低くなる。
・「友人の友人」以上の遠い関係の人たちから資金を集めるには、資金調達者やプロジェクト関係者への感情のつながりに基づいた支援を超えて、合理的な判断で資金提供を納得させなければならない。
・「欲しいと思わせるリワード」というのは、資金調達者たちと感情的なつながりの薄い人々の「支援する価値があると思わせる合理的判断」を促すものであり、購入型クラウドファンディングへの資金提供を動機付けるとても大きなファクターである。
・資金調達によって実現しようとしているプロジェクトに参加しているという証や、ここでしかできない体験、プロジェクトのメンバーやほかの支援者との関係、つまり自分もこのプロジェクトのささやかな仲間であるということが感じられる無形のリワードを欲している。
<感想など>
私自身クラウドファンディングを利用して販売をしていきます。やはり、自分のやりたいことを掲載して資金を募るだけでは、なかなか支持されることは少ない。それに比べて、リターンが魅力的な物で欲しいと思う人が多いものほど、目標金額を超えて支持される可能性が高まる。他にも、有形のリターン以外にも無形のリターンを欲している人が多いということがわかりました。例えば映画のエンドロールに名前が記載されるなど。こういった無形のリターンでプロジェクトに参加できている、といった気持ちになれるリターンも大事だということが勉強になりました。
※私がこちらで紹介している本は、起業家の方には特にオススメです。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。